髪が全体的に薄い状況の場合、AGA(男性型脱毛症)を発症していると考えていいのでしょうか、AGAではどの部分の髪が薄くなっていくのでしょうか?
AGAの症状とは?
「薄毛」、「禿げ」と一口で言っても、人によって髪の抜け方、薄くなっていく部分はさまざまであり、薄毛だからといって必ずしもAGA(男性型脱毛症)であるとは限りません。
一般的にAGA(男性型脱毛症)では、「前髪の生え際の後退」、「頭頂部から広がる薄毛」という症状が出ることが多いです。
これらの症状が出ていたら、AGA(男性型脱毛症)である可能性が高いと言えるでしょう。ちなみに、カルボの場合は「頭頂部から広がる薄毛」に該当します。
AGAのメカニズム
AGAの主な原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)という体内で発生する物質です。では、このDHTはどのように発生するのでしょうか?
DHTの発生には、5αリダクターゼという体内に存在する還元酵素が深くかかわっています。5αリダクターゼがテストステロンという男性ホルモンに作用することで、テストステロンがDHTに変換されてしまうのです。
そして、DHTは毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体(レセプター)に結合して、脱毛因子 (TGF-β)増やし、毛乳頭や毛母細胞に「髪の毛を成長させるな」という指令を出し続けるのです。その結果、薄毛が進行していきます。
ちなみに、5αリダクターゼには、Ⅰ型5αリダクターゼ、Ⅱ型5αリダクターゼの2種類があります。頭皮の中で、Ⅰ型5αリダクターゼは皮脂腺に多く存在し、Ⅱ型5αリダクターゼは前頭部や頭頂部の毛乳頭細胞にたくさん存在することがわかっています。
そして、DHTを発生させるのは主にⅡ型5α-リダクターゼであると言われています。AGA(男性型脱毛症)にかかった人が、前頭部や頭頂部から薄毛が進行していくのはそのためです。
髪が全体的に薄い場合、それはAGAか?
では、髪が全体的に薄い場合、それはAGA(男性型脱毛症)なのでしょうか?
もし、髪が全体的に薄い状況になっているなら、AGA(男性型脱毛症)の可能性は低いと言えるでしょう。しかし、髪が全体的に薄いものの、前髪の生え際もしくは頭頂部の薄毛が特に目立つ、という場合にはAGA(男性型脱毛症)の可能性があるでしょう。
薄毛の人の9割はAGAにかかっていると言われています。それでも、自分がその9割に該当せず、例外の1割の中の一人とも限りません。
もし、自分がAGAであるかどうかを正確に知りたいのであれば、自己診断ではなく、AGAクリニックなどで検査・診断してもらうのが良いでしょう。そうすることにより、適切な治療をスタートさせることができます。
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記事の最終更新日:2019年10月19日