カルボのAGA薄毛対策研究所

30歳から薄毛と戦っているカルボが、フィナステリド・ミノキシジル・低出力レーザーなど、本当に効果のあるオススメのAGA・薄毛対策法を紹介します。ネットに氾濫する育毛剤の誇大広告に惑わされない大切さも強調します。

亜鉛は本当に髪にいいのか?薄毛対策・AGA対策として有効?

「亜鉛」は巷で髪にいいと言われている栄養素です。皆さんも「亜鉛は育毛に効く」「亜鉛は薄毛対策に有効」という情報を一度は見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?では、亜鉛は本当に薄毛改善に役立つのでしょうか?

亜鉛とは?

アーモンドには亜鉛がたくさん含まれている

 

亜鉛は成人の体内に2gほど含まれます。成人では、亜鉛のほとんどは筋肉と骨中に含まれますが、皮膚、肝臓、膵臓、前立腺などにも存在し、いろいろな酵素の構成の形成や維持に欠かせないミネラルとなっており、細胞分裂と新陳代謝を促進します。

 

亜鉛を多く含む食べ物には、牡蠣、レバー、煮干、アーモンド、うなぎ等があります。

亜鉛は薄毛対策として有効か?

 

亜鉛を摂取すれば薄毛は改善されるのでしょうか?

 

亜鉛が薄毛改善や育毛に効くという説の根拠は以下の2点です。

 

1.亜鉛はタンパク質から髪の毛の90%を占める「ケラチン」を合成する役割を果たしている
 ※簡単に言うと、亜鉛はタンパク質を髪に変える役割を果たしている

 

2.亜鉛はAGA(男性型脱毛症)の原因となる「5αリダクターゼ酵素」の作用を抑制する
 ※AGAつまり男性型脱毛症の直接の原因は、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という強力な男性ホルモンにある。そのDHTは「5αリダクターゼ酵素」が「テストステロン」という男性ホルモンと結びつくことで発生する。つまり、「5αリダクターゼ酵素」の作用を抑制すれば、「DHT」の発生を防ぐことができる

 

上記の1点目はガセネタではなく事実です。ですから、亜鉛が髪の毛によいというのは間違いないと言えるでしょう。ただし、「亜鉛が髪の毛によい」ということと、「亜鉛によって薄毛を改善できる」ということは別問題です。両者は必ずしもイコールではありません。

 

残念ながら、現実的に言って、亜鉛の摂取によって薄毛が目に見える仕方で改善することは期待できません。日本人の多くは亜鉛の必要量を普段の食事で摂取できているそうですので、もし亜鉛に発毛の効果があれば、日本人のほとんどは薄毛にならない・ハゲにならないということになりますが、実際はそのようなことにはなっていません。多くの日本人が、薄毛やAGAで悩みを抱えています。


そして上記の亜鉛が薄毛改善や育毛に効くという説の根拠の2点目、つまり亜鉛が5αリダクターゼの作用を抑制するというのは、真偽が怪しいというか、臨床試験ではなく培養細胞を使った実験の結果に過ぎません。

 

つまり、亜鉛を体内に摂取した場合に、本当に亜鉛が体内で5αリダクターゼの活性を妨げたり、DHTの発生を抑制したりするかどうかはまだわからないのです。

 

必要な亜鉛の量を摂取している日本人にも薄毛になる人が大勢いることを考えると、仮に亜鉛に5αリダクターゼ抑制の効果があるとしても、薄毛を改善させるほどの威力はないと思います。

薄毛対策のために亜鉛を積極的に摂取するべきか?

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先ほど、亜鉛には目に見える薄毛改善の効果は期待できないと述べましたが、亜鉛が髪の健康によいというのは事実ですので、目で見てはっきりとはわからないレベルの薄毛改善効果はあるかもしれません。

 

つまり、髪が微妙に太くなったり、髪に少しコシが出たりする可能性はあります。ですから、薄毛対策として亜鉛を摂取することは間違ってはいないと思います。ただ、普段栄養のある食事を取れているのであれば、推奨摂取量には達していると思いますので、特別意識して亜鉛を摂取する必要はないかもしれません。

 

普段あまりバランスの取れた食事や栄養のある食事をとれていない人は亜鉛アプリを利用するとよいでしょう。

 

ただし、ネットなどで盛んに宣伝されている「育毛サプリ」には気をつけた方がよいです。そうしたサプリは、亜鉛やノコギリヤシなど、巷で薄毛に効果があると言われている成分をいろいろ配合していますが、価格が異常に高い場合が多いです。

 

そのような育毛サプリを使うよりも、普通の亜鉛サプリやノコギリヤシエキスのサプリなどを単品で買った方がリーズナブルです。

亜鉛のその他の効果

 

亜鉛には下記の効果があります。

 

・味覚を保つ


亜鉛は舌の味蕾の中にある味細胞において、重要な働きをします。というのも、味細胞は短期間で細胞を次々生まれ変わらせているため、材料となる亜鉛を常に必要としているのです。

 

・抗酸化作用


亜鉛は体内のビタミンAの代謝を促す働きをします。それにより、ビタミンAの抗酸化作用が活性化し、過酸化脂質の害を防ぐことで、アンチエイジング・生活習慣病予防にもなると言われています。

 

・新陳代謝の促進する


タンパク質と合わせて亜鉛を摂取することで、全身の新陳代謝が活性化されます。

 

・免疫力アップ


亜鉛を十分に摂取していると、風邪や感染症にかかりにくくなります。粘膜を保護するビタミンAを体の中にとどめる効果があり、のどの痛みや鼻水・鼻づまりなどの症状を緩和してくれます。病気を引き起こす細菌を攻撃する白血球にも亜鉛が含まれていますから、傷や病気からの回復にも亜鉛は大切な働きをすると考えられています。

 

・肌の健康を維持する


亜鉛を摂取することで、タンパク質の代謝を促し、タンパク質でできている肌のトラブルを改善します。肌は早いペースで新陳代謝が行われるため、亜鉛を十分に摂ることは、美しい肌につながります。

 

・生殖機能の改善


男性の前立腺・精子に亜鉛は多く存在します。精子の形成には亜鉛が必ず必要とされ、生殖機能の改善に役立つと言われています。

 

・うつ状態の緩和


うつ状態は、脳の機能が低下し、神経細胞の刺激伝達がスムーズにいかないために起こると言われていますが、亜鉛はこの神経伝達物質を作る働きをしますので、うつ状態を和らげるのに役立つと考えられます。

 

このように、亜鉛はわたしたちの身体にとってとても大切な働きをする栄養素です。ですから、仮に亜鉛にAGAや薄毛を改善する作用がほとんどないとしても、亜鉛が健康に役立つのは間違いないでしょう。

亜鉛の過剰摂取には気をつけよう

 

ただし、亜鉛の過剰摂取にはお気をつけください。亜鉛を過剰摂取すると、銅の吸収阻害による銅欠乏、吐き気、嘔吐腎障害、免疫障害、上腹部痛、消化管過敏症、HDLコレステロールの低下、低銅血症、下痢などのおそれがあります。

 

ちなみに、日本人の1日の亜鉛摂取の推奨量は

18~69歳の男性で10mg

70歳以上の男性で9mg

18~69歳の女性で8mg

70歳以上男性で7mg

となっています。

 

亜鉛の耐容上限量は

18~29歳の男性で40mg

30~69歳の男性で45mg

70歳以上の男性で40mg

18歳以上の女性で35mg

と設定されています。

 

今回は、亜鉛について見てきました。亜鉛が健康や髪の毛によいのは間違いありませんが、亜鉛によって薄毛が目に見える形で改善されると考えるのは現実的ではないことを覚えておきましょう。